小林 剛Takeshi Kobayashi

略歴

2000年大阪大学大学院医学研究科修了（医学博士）、同年微生物病研究所助手。
2003年米国Vanderbilt大学博士研究員を経て2008年京都大学ウイルス研究所助教。
2012年微生物病研究所感染症国際研究センターウイルス複製グループ特任准教授、
2016年微生物病研究所ウイルス免疫分野 プロジェクト准教授、
2020年より現職。

研究内容

ウイルス性胃腸炎の原因ウイルスとして、ロタウイルスやノロウイルス、サポウイルスなどが知られています。ロタウイルスは乳幼児に重篤な下痢症を引き起こし、世界で年間約20万人がロタウイルス感染により命を落としています。私達はロタウイルスの予防法や治療法の確立を目的に、このウイルスの人工合成技術や動物モデルを開発・改良し、これらの実験系を用いることで、ロタウイルスの増殖機構や病態発現機序の解明を行っています。さらに、異分野の研究者と連携して研究を進めることで、下痢症ウイルスと宿主との相互作用ネットワークのモデル構築を目指しています。

ロタウイルスの人工合成
　11分節に分かれた全ロタウイルスゲノムと、
細胞融合性タンパク質FASTおよびRNAキャッピング酵素を細胞内に遺伝子導入し、
人工的に遺伝子組換えウイルスをつくる。