国立大学法人東京大学 大学院新領域創成科学研究科
教授
Tokyo University
Professor
1994年3月 東京大学理学部化学科卒業
1999年3月 東京大学総合文化研究科・博士(学術)
1999年4月 理化学研究所ゲノムサイエンスセンターリサーチアソシエイト
2000年9月 東京大学医科学研究所・助手
2004年4月 東京大学新領域創成科学研究科・准教授
2013年7月 東京大学新領域創成科学研究科・教授
本研究グループでは、次世代シークエンス解析、シングルセル解析等をはじめとする大規模オーミクス解析技術の開発と応用を行っております。今回のムーンショットの目標に対しては、これらのいわゆるゲノム関連解析技術に、その遺伝子が機能する細胞の位置、臓器の連関といった空間情報を統合的に計測できるような技術開発を行います。現在の空間トランスクリプトーム解析技術をさらに向上させることにより、疾患発症の本質となる現象の細胞/臓器内での場を含めた網羅的解析を行います。また、いくつかの臓器、細胞にしては、これらの計測に用いる検体を直接に生体内から採取することは時として困難です。これらの生体試料につきまして実験室環境での解析を加速するために、生体内での状態をより正確に反映するような適切な実験モデルを作成する一連の方法論の開発も併せて行います。最終的に、「リアルワールド(実世界)」でおこるどのような現象が感染症として顕在しているのか、その分子的な実態をゲノム機能の観点から明らかにすることを目指しています。