国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院医学系研究科
教授
Nagoya University
Professor
2007年北海道大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了、博士号取得(情報科学)。
2007年東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター特任研究員を経て、同センター助教。
2014年名古屋大学大学院医学系研究科システム生物学分野特任准教授を経て、2019年より現職。
生命情報のデジタル化が進んだ昨今、膨大な生命情報を活用したさまざまな臨床応用の可能性や期待が高まっています。本研究グループでは、生命医科学研究者との有機的な連携の下で、最先端のデータサイエンスを武器に、こうした膨大な生命情報を読み解く数多くの統計モデルや情報解析技術を開発し、医学や生物学にブレークスルーをもたらす研究を進めてきました。本ムーンショット目標では、さまざまな感染症に関わる網羅的オミクス・イメージングデータから、宿主応答に関する分子間・細胞間・臓器間相互作用パターンや特徴を抽出・分類する機械学習技術を開発するとともに、相互作用パターンのダイナミクスから感染症の進行や重篤度を事前に予測する統計モデルを構築します。最終的に、感染症によって引き起こされる宿主内の分子、細胞、臓器に渡る複雑なネットワークを俯瞰的に理解し、新たなウイルス感染症の脅威に迅速に対応できる解析プラットフォームの構築を目指します。